言葉じゃない










順平が 泣いていた





小さく蹲って、瞳からボロボロと大粒の涙を零して 苦しげに喘いでいた

順平は俺に気づくと涙を拭うこともせず俺の顔を見て、震える声で言った




消えないんです いつもいつも あなたのことが 頭から離れないんです

夢にまで出てくるんです 怖いのに 苦しいのに 考えるの、止められないんです


オレ、頭がおかしくなっちまったんスか





まるで世界に見捨てられた子供のような・・・縋る瞳で「たすけて」と



俺に 言うのか?






力任せに腕を掴み、引き寄せ 抱きしめた  どんなに足掻こうが、暴れようが知ったことか


手を伸ばしたのはお前だ






そんなものはまやかしだ 一時的な気の迷いだと    言えたら、よかった


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告白順平 攻は真田でも荒垣でも。
順平は我慢して我慢して溜め込んで限界までいって一気にボロボロボロっと出ちゃうタイプだと思うのですが
葛藤や苦悩がよく似合う順平に愛(歪んでるよ
(07,12,25)